新しい日常

都会の喧騒に入っていく

今日は仕事の前に
2回目のワクチン接種だ


駅前からバスに乗る
競馬場の
だだっ広い駐車場に
接種会場となるプレハブが3棟建てられ
待合室棟
受付、接種棟
経過観察棟に
なっている
消毒の後
パイプ椅子に座らされ
順番に
3人づつ呼ばれて行く


なんか、昔読んだ
フランクルの夜と霧にあった
ガス室とか処刑室待ちのユダヤ人になった気分だ


また、消毒と検温


淡々と機械的
本人確認


当日の健康チェック


処置


15分の経過観察、処置後確認


とスムーズに進んでいき
待機しているバスに乗って
駅までお届けいただいた


所要時間
約1時間


何事もないような
以前と変わらない都会の
喧騒に紛れ込んで行く


非日常が
日常へと


このまま、
きっと
新しい義務、ルーティンに
なって行くんだろうか


年に数回
ワクチンを打たれ
マスクをし


天気予報のように
感染者数と
新しい変異株が
メディアで
垂れ流され
無能な政治家が
言い訳ばかり宣う

 


表情とか知れぬ
人間でない
アンドロイドが
仕事のため
無機的な都会に
喧騒の中に...
明日も
ずっとこれから....